2010年11月21日日曜日

花組『コード・ヒーロー』@宝塚バウホール

 見てきましたコード・ヒーロー。正直幕が開いてすぐは大丈夫かいなと思ってたけど最後はかなり面白く見てました。初日が開けてからあまり評判は聞こえてこなかったのだけれど…ちらほら聞いてたのは

・皆殺しの谷…ほんとに人がバタバタ死ぬよ
 → 確かに2幕からの人の死に方が北方謙三レベル。いや、鐘ほどではないけれど。

・話破綻してるよ
 → まぁ深くツッコムのはよそうか。勢いでざっくりと思えばそれで。

・手錠プレイ
 → 開始20分で完全に意味把握。確かに手錠プレイ。

 いやしかし何がスゴいってまぁくんの手足の長さですよリアルメンズかこのひとは。っていうか私にはすずみんやみつるとは違う意味でまぁくんがリアルメンズに見える。

 以下には本編の核心部分を含む とんでもない ネタバレが含まれます。特に感動シーンが台無しになるかも知れないネタバレがあります。

よろしいですか。



ほんとにいいんですね。










直接アクセスの念のためどっと改行。






もうちょい。




印象深い所だけ抜き出してるので突然出てくる名前とかありますけど 適当に流して下さい。


 幕開いてすぐは…正直大丈夫かコレ、と思った。告白する。マジで大丈夫かと思った色んな意味で。っていうかジャスティンってもっとこうなんていうか「コード・ヒーロー」として実績があるのかと思ってたけどそうでもないのね。強いのは元海軍士官だからで(アレ、愛旅がフラッシュバック)出所した直後ってことは娑婆の空気に慣れてもいない10年分の浦島太郎って事ですかい。

 っていうか1幕の見所はアレですよ、手錠プレイですよ(言い切るなよ)。ヴァネッサの店の柱に左手を手錠で繋がれるまぁくん。……これが萌えでなくて一体なんだというのか。まぁくんの手に手錠…!(*´Д`)
 そこに両手に手錠をかけられたハル(だいもん)が転がり込んでくるんだけども…うん、両手にかけられた手錠は萌えない。あ、後ろ手だったら萌えたかもしれん。…そんな私の手錠萌えポイント。きっと大勢のふじょしの賛同を得られるのではないかと思う次第です。
 だいもんは2.5枚目かなーと思ってたらどう考えても2.75枚目くらいだった件。2.8枚目でもいい。要するにどっちかっていうと3枚目に近い。

 っていうかほんとに手錠手錠ばっかり思ってたからかあまり1幕の印象が……あ、ヴァネッサの元婚約者ケネスをしてた天真みちるくんが凄い演技してた…これは…凄い…うわぁぁぁぁ。・゜・(ノД`)・゜・。

 ジャスティンの妹キャサリンとジュニア(ふじP)とのパーティーで、ふじPがマジイケメン。何このいい男。後からも思ったけどジュニア、根は凄い良い奴。本気でキャサリンを愛してる。この場の言葉に何一つ嘘はなかったんだ…。・゜・(ノД`)・゜・。

 この後で精神科医ローズマリー(一花)のトラウマが明らかになったりして事態は2幕から怒涛の急展開。ダニエルの裏切りが知れてハルに粛正された後でヴァネッサが単身ラリー(いまっち)の元に乗り込むんだけども…いまっち格好良すぎる。いまっちがコロシのプロとかなにそれ犯則的な格好良さじゃね? ものッ凄いカッコイイ。ヤバい何このいまっち超カッコイイ。
 そんなラリーがヴァネッサの手を捻り上げて首スジにナイフ宛がってやべぇこれなにかっこいいによによ(´∀`*) …ってしてたら…あれ、何この。ラリーとヴァネッサの台詞が…途切れた…あれ、これは果たして直前にも声が聞き取りづらくなったいまっちのマイクトラブルで実は台詞があるのかあるいは台詞が飛んだのかもしくは出て来ないと話が進まないまぁくんの出遅れなのか。2人でもだもだ。なんでいまっちあそこで殺さへんのやったらせめて手込めにしようとせーへんのやろ(マテ) っていう絡みでした。
 ラリーは背後から何者かに毒矢で撃たれてお亡くなりに。薫りを残した犯人はローズマリー…ってちょっとまて。何故ローズマリーがそんな即死効果のある毒矢を発射する所謂特殊銃を持っているのかと。拳銃は持ち歩いてるのは解った。だがなぜそんな物を持っているのかああクリストファーからの支給品ですかっていうかなんでわざわざ毒矢なのさ拳銃ではどうしてだめなのさ(落ち着け)。
 ローズマリーはマインドコントロールを施していた(もうこの時点で結構なんでもありテイスト)ドミニクにジャスティンを殺せと言うんだけども結局ドミニクが銃を向けたのはローズマリーで、ローズマリーは撃たれてからドミニクに毒矢を…いやだからさ。もう私は銃声に怯えなくてイイ…と死を受け入れてほっとしているローズマリーがなぜドミニクに撃ち返す必要があったのかと。錯乱したドミニクが自分で自分を撃つ方が自然に思えるよーな展開だったなー…。
 そんなこんなでドロシーを誘拐したジャスティン。それに対抗して人質キャサリンを突き出すボイド。
 俺は本気だ! とボイドを打とうとしたジャスティンの前に割り込んで打たれたハル。

「俺は死なない…死んだらお前を殺人犯にしてしまうからな…(がくり)(意訳)」

 うわーんだいもんー!!。゜(゜´Д`゜)゜。 だいもんも皆殺しの谷には勝てなかったのか…!
 そして本気でキャサリンを愛していた、仕事とはいえそれはとても嬉しい事だったと告げて真実を告白したジュニアは自分で頭を打ち抜いて…うわーんふじPまでー!!! 披露パーティーで全部を含めて愛していると告げたあの言葉はホンネやったんやな…。゜(゜´Д`゜)゜。 「私も愛しているの!だからお願い死なないで!」っていうキャサリンの言葉が凄い切ない…ここで一気に泣けた。
 で、クリストファーがボイドを狙撃しようとするんだけども何故お前はここだけ直接手を下そうとするのかね。これまで手を汚さずにやってきたのに(実行はんは主にラリー…とローズマリー?)。プロ(企画担当)であって実行担当のプロではないんじゃないのかクリストファー。
 ちょっと抜けた部下だと思ってたレックスが実はFBIの捜査官だったという展開に客席そろそろ驚きに慣れて来た気がする。この『誰々が実は○○』っていうのが結構多くて、クリストファーにしても、ローズマリーにしても。…だからレックスが実はFBIって言われても「えーまじでーでもまぁこの展開ならアリかなー」みたいなそういう受け止め方。

しかし谷氏はそんな我々の慣れまで読んでいたというのか。

 クリストファーが連行された後で「真実を知るということは云々…」でうちひしがれるジャスティンとヴァネッサ。

 ♪~~~♪~♪~~~

 …あれ、歌が聞こえる。…どこから……? まさかハル……生きて…? ここらへんで客席にクスクス笑いが満ち始める…と思ったら倒れてたハルの首がぐりんってまわったー!!!?(ぎゃー!

(ばっと飛び起きて)

「FBI潜入捜査官のハル・ジャクソンです!」

 工工工エエエエエエェェェェェェ(゜Д゜)ェェェェェェエエエエエエ工工工

 ほんとに客席からどよめきが起こったんだよ舞台上のだいもんはさぞかし気持ちが良かろう…!! っていうかだいもんお前の分の感動の涙返せ( ;゜皿゜)ノシΣ!! まったくしてやられちまったぜちくしょーめ。
 んでもってジュリアとかもFBI(のきょうだいたち…同僚という意味で)だったという…あれ、ダニエルは? ダニエルも『兄弟』って言われてたからダニエルもFBIだったの? 潜入捜査の過程で向こう陣営に寝返ったからこれはほんとにハルに粛正されたってことでいいのかな?

 でもって『これからどうするよ』っていう話でハルから操作状況を聞かされてFBIが手を出せない本当の黒幕に向かって2人が『俺ルール(byジャスティン)』で立ち向かおうとする所でハルが

 「3人組にしてくれよーFBIやめてきたからさー(意訳)」

 この発言にも客席 工エエエェェェ(゜Д゜)ェェェエエエ工 状態。

 とにかくだいもん美味しいところ持って行きすぎである。

 この後3人で歌う所は手錠が無いにもかかわらず、1幕に3人で歌ったのと同じナンバーを今度は笑顔で、ハルは両手を前にして(見えない手錠)、ジャスティンは左手をヴァネッサと繋がれたような(見えない手錠で)形で。最後まで引っ張るのか手錠プレイ(プレイ言うな)。

 いやしかし面白かったですよいまっちかっこいい(いきなり言う)。まぁくんのコート着用姿がヤバいくらいカッコイイ。手足長すぎる。フィナーレのきらりがマジカワイイ。お芝居ではミセスの役なんだけどフィナーレでニコニコ笑顔のきらりはマジカワイイ。思わずガン見してしまうくらいカワイイ。

 っていうかジャスティンの「俺の時間は10年前で止まったままだ…!」の発言に「そうだね外見もね」と思ってしまったのは私だけじゃないと思うんだどう考えても。
 考えても見てよ、10年前に海軍士官として婚約者がいて…って考えた時の設定年齢を。そこから+10した劇中年齢を。多分ヴァネッサよりもハルよりも年上だと思うんだ。しかしハルには店を持っている妹(に少なくとも見える年齢の同業者だけども)がいる訳で…ちょ、ほんとに設定年齢いくつだ。間違い無くジャスティンは20代前半じゃない。どんなに若くても20代後半、あるいは30代か。…見えないんだよなー…言動が若いのは時が止まってるからで解るんだけどもさ。ヴァネッサにしてもハルにしても20代中盤が精々の若さがどーんと来ちゃうというか。だからこの時間の流れってのがイマイチ解りにくいっていうか…。

 明後日もっかい見てきます。

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