2011年2月28日月曜日

『スミレ刑事の花咲く事件簿 知性の勝利』石平 ひかり

神奈川県警捜査一課の伊原すみれ刑事は、独身アラフォー女性。長身でスタイリッシュ、その仕草もカッコよく、県警内では多くの女性職員の憧れの的である。
そのすみれと、いつもコンビを組んで事件にあたるのは、20代前半の光矢射斗(こうや・いりと)。イケメンだが、超・宝塚オタクの、いまどきの男の子。すみれに事件とは関係のない宝塚の話ばかりして、なんとか宝塚っぽいポーズをしてもらいたいと願っている。
 水先輩がやると聞いて買って見たものの案の定積ん読化していた物。やっと読みました。さらっと読めて普通に面白かったです。コメディらしいコメディ。ヅカファンが読むと間違い無く楽しいのですが、ヅカファンじゃないとネタが通じない所が多々あるのかも…という印象。
 以下ネタバレって程でも無いけれどちょろっとだけ本文の中身を含みます。

 部下の光矢くんがイケメンである事はあまり文面からは漂ってこないというか、確かに女の子の反応はいいんだけれどもあまり…イケメンという印象はないなぁ…むしろ本当にヅカオタなのでそのインパクトの方が強いというか。至る所にヅカネタが出てくるのでヅカファンなら一々くすっと笑える内容。逆にヅカファンでないと笑えないだろうなぁ…ほんとにぽろっと出てきて、スミレ刑事が突っ込んでくれるところは光矢くんの解説(というか弁解)が入るけれど、スミレ刑事がめんどくさくてスルーしてしまうとフォローアップがない訳だから。
 っていうか水先輩の名前がいきなり出てくるし、ベルばらも、逆裁も出てきます。っていうか2話のタイトルがそもそも「逆転推理 探る真実」っていう……どこかで聞いた事があるような…?("R"!!さながらにあおいちゃんの声で「異議あり!」って続けてください)
 2時間ドラマなら崖っぷちに立つ所、勝負服(燕尾っぽいジャケット)で階段に足をかけて推理を披露するスミレ刑事の姿を水先輩で想像すると………いや、ええ、確かに格好良うは御座いますが。しかしいくらパンツスーツのスミレ刑事とはいえ、女性(というか女役)の水先輩がまだイマイチ想像出来ないといいますかなんといいますか。アクアくらいしか女性の水先輩のイメージがないもので。
 結構面白かったので次にムラに行った時に続刊を買ってこようと思います。

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