2010年12月13日月曜日

宙組『誰がために鐘は鳴る』@宝塚大劇場 千秋楽

 実は千秋楽を見るのは今回が初めてです。…初日は割と続けて見てたんだけれども。午後休で見られる初日と全休しなきゃ見られない千秋楽。
 それはさておき。千秋楽って独特の空気があるなあ…と。新人公演ほどではないけれど、客席の拍手が一々違うというか。なんかちがう。
 今公演で卒業される星原先輩、ちっすー、まゆちゃん。特にちっすーにはフィナーレのピンクの衣装の時から胸に花をつけて、ずっとスポットライトが当たってました。袖に引っ込むその瞬間まで。
 星原先輩はパブロの歌の後、拍手がいつもより長く大きく、客席からの拍手に応えるように祐飛さんも次の自分の台詞までの間を長くとっておられました。
 さて、千秋楽ざっくり。
 しかしこんな日にオペラ忘れるとか自分どんなけアホかと。いや、20列目より前だったから無くても銀橋のお顔はハッキリしてたし流石に初見ではないので(むしろ何回見たのか)立ち位置はばっちりですよ。

 千秋楽と言えばアドリブ! ………ですが。が。今回のお芝居でどこにアドリブを挟むというのか…挟めるところものっっすごい限られてるよ…。ゲリラのみんながわちゃわちゃしてる所くらいしか…。
 1日目のシーンで飲むだけ飲んで寝てしまうラファエルが今日はギターを抱いて寝てたのと、それを起こすピラールの「襲撃だー」が前見た時(2週間前)は声だけだったのが今日は手にしたコップを打ち鳴らしながらだったかな。特にアドリブって訳ではないのかもしれない。
 2日目の朝のしゅらら~のシーン、アンセルモが若者達について行けないなりにタオル振ってるのは知ってたけども、途中で腰を押さえて(おわっぎっくり腰か!みたいな感じで)左手を振って「わしゃもう無理じゃ~」な仕草をしてるのは知らんかった…。フェルナンドかてんちゃん見てたからな…いつも。しかしともえさん芸達者すぎる。日程さえあえば行きたかった東京のお茶会…しくしくしく。あんなキレキレダンスなのにすごいのーんびり喋られて私服が超おしゃれと聞いて…うわぁ行ってみたかったー…。
 そんなしゅらら~のダンスの前に出てきたゲリラの中でもお約束のフェルナンドとエラディオのタオルでのシバきあい。今日はフェルナンドが叩いた後でエラディオやりかえさなかった…つまんなかったのかフェルナンドがもっかい叩いて、2人でぺしぺしたたき合ってた。ちょ、初日のあの音が聞こえるくらいのばしぃっってな返しとかハイキックが飛び出したり仕返しがタコ殴りとか…えらい今日は2人にこにこ楽しそうやないの。
 でもってしゅらら~のダンスの決めポーズの直前にすっぽ抜けたのかタオル落としたてんちゃん。…見てますよ。ちゃんと。慌てて拾ってた仕草がカワユス(´∀`*)
 でもってラファエル! 新公でかけるが「俺は食うぞー!!」って宣言した所。今日はともちんが遂に言ってくれた! 「今日くらい食わせろ!!!」ともちん最高…!
 エルソルドの所でピラールがホアキンにキスしようとするアレ、千秋楽だからすご~いのをするのではないかとちょっと期待してました。…東宝楽に期待を持ち越します
 2幕の感想が…乏しいのは特にアドリブと思しきところも無かったから…ということにしておきます。べ、べつにめんどくさくなった訳ぢゃn…

 フィナーレは上にも書いたとおり、ちっすーはピンク衣装の時から胸に花、スポットライトでした。けど同時に、ここで、宙組の蘭寿さんを見るのも今日が最後かと思うと…なんだろう…胸がざわめく。
 パレードの時は星原先輩への拍手がとても大きくて、直後に降りてくるすみかよりも大きかったくらい。
 にしても大ちゃんのお辞儀は片手だけでやる貴族スタイルだなぁ…としみじみ。
 それはさておき。
 すっしー組長からのご挨拶と、今後の宙組の予定のお知らせに続いて、蘭寿さんのディナーショーだけは蘭寿さんの口から、ということで羽根を背負ったまま、緞帳の下りた舞台へ。…羽根がとても邪魔そうで横歩き状態の蘭寿さん…! 「花組へ戻ります」という言葉に、蘭寿さんが過ごしてきた時間の長いのは花組なんだなぁ…とちょっと思ったというか、いやいや時間云々ってより過去にいた組に行くのに「花組へ行きます」ってのもまた微妙かとちょっと言葉尻には思ったりしたけれど、「ディナーショーまでは宙組の生徒として」という言葉もあって、……おかしいな…今日本編じゃ全然うるっともしなかったのに、なんか目が湿ってきたよ。
 そして退団者の紹介、星原先輩からはお手紙でした。
 緞帳が開いて、退団者の挨拶。下級生の2人、とくにちっすーは本当にしっかりした挨拶で…何、宙組の娘役はみんな男前な挨拶をして卒業していくの…!?
 星原先輩はみんなで「せんぱ~い」と呼んで…「おうっ」……お、おうっ!? なんつー男前なお返事ですかほしはらせんぱい…。ご挨拶も短すぎるくらいにあっさりと、でも貫禄のあるご挨拶でした。星原先輩へのお花は邦さんがお越しになってました。
 カテコの2回目で舞台上には祐飛さんと、退団者のお三方が残っておられた時、最後にもう一言、と祐飛さんが自分のマイクに向かって3人に。まゆちゃんもちっすーも、「とても幸せです」と。ちっすーは関西弁で「ホンマに幸せです」やったかな。その後で星原先輩には「先輩にはご不要かもしれませんが」と言ったモノの、星原先輩も祐飛さんのマイクに向かって仰ってました。
 星原先輩は私が初めて大劇場で観劇した公演にも出演しておられたので、なんだか不思議な気持ちです。いや、まだ東京もあるんだけど。

 ともあれ、宙組さん大劇場公演千秋楽おめでとうございます。
 次は週末にタカスペを見に行きます。…なんだかんだで宙組からはコーラス含め20名が出演と…。

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