2011年4月7日木曜日
『古代ギリシャ展―究極の身体、完全なる美―』神戸市立博物館
珍しく市博のタダ券をゲットした…と思ったら期間券でそれを過ぎたら100円割引券にグレードダウン(1/15!)するということに気づいて行ってきました。ホントに平日の開館直後を狙ったのでゆったり見られました。が、10時半過ぎに出ようとしたら結構人がいたので…まさか休日は制限かかってるのかな…。
チケットもぎりのすぐ内側、ロビーで8分の導入映像あり。一応見てから3階へ。
先ずは神話の彫像や、絵画土器など。ギリシャ神話をある程度知ってるととても楽しい。逆に全く知らないとホントに…なんで? の連続かも。
細かいところをメモしなかったので、神様の名前は記憶にある一般的な名前で書きます。キャプションはちと違う名前だったけどうろ覚え…ヘファイストスとかなんとか…これはヘパイトス(ヴァルカン)で、書きます。
ここで面白い、てか一際目を引いたのはディオニュソス(ヴアッカス)と擬人化されたブドウの木の像。説明読むまでもなく、ブドウといえばディオニュソス(酒だから)なんだけど、ブドウの木が小柄な女性の姿をしてて、ディオニュソスがそんなブドウの肩に手を回してるんだけどもなんていうか、エロス…ではないんだけども。面白い。単純に、面白い。
あとはアンフォラに描かれたヘラクレスの物語。…これも一応さらっと説明はあるけどもヘラクレスってなんぞ。からだとつまんないかと。12の試練のうち、アンフォラは5つくらいあったかな…? しかしめったに使われないという「正面顔」で今まさに苦しみ悶え死ぬ姿を描く(血しぶきまで描かれてる)とか孫の死体で撲殺される王の姿とか、ギリシャ神話って…かなり血なまぐさい。血なまぐさい以外にも鷲(ゼウス)によるガニメデュウスの拉致とかもあるし(陳列品にもあった)…生々しすぎるけども。…っていうか木星のガリレオ衛星の中でガニメデだけが男っていうね。ほかのはイオもエウロパもカリストも女性なのに。
次のコーナーは男女の肉体美。とはいえあんまり記憶に残るものは無かったかなー…サンダルを脱ごうとするアフロディテのブロンズ像だったかは面白かったけども。
それよりつぎのオリンピア。この展示の目玉でもある円盤投げの像はそらもー…独りで一部屋使って360度ぐるっと周りから見られるような展示方法。贅沢ー…
ここから先はギリシャではある意味、女の目の届かない男だけの世界な訳で、でもって当時のギリシャの同性愛はむしろ推奨、みたいな文化や競技者は全裸であることなどなどで、行き着く先はホモセクシャルな世界以外の何者でもなく。やりたい放題やなギリシャの男ら。そのやりたい放題っぷりをアンフォラだの酒器だのにまたこれでもかと残すもんだから…ほんっとやりたい放題やな。葡萄酒飲み干したら器の底にこんなん描かれてたら噴くがな。マジで。
一方スパルタでは女もスポーツというか、体を鍛えるらしく、走る女の像が出てました。さすがスパルタ。
最後は人々の暮らし。年老いた乳母が赤子を抱いている小さい像とか、子供の通過儀礼に使う小さい酒器やそれに描かれた絵とか。2番目のテーマのところで、女性はうすいベールの襞でその下の肉体を透かして表現する、ってのがあったけど、それを逆手にとってだぶついた脂肪を衣の襞に見立てた中年女性の小像とか…シュール…。
最後に金工品も展示されてたのだけれど、折角だから細かいところが見えるようにルーペごしにしといてほしいなーと。
後ろが決まってたから後半かなり駆け足で見たけど1時間かかった。空いてる時間にのんびり見てたら70~90分くらいは楽しめるかも。しかし図録高い。そこで経費回収する以上は仕方ないのだろうけどそれにしても図録で2000円超えは高い。
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