2011年4月29日金曜日

雪組『黒い瞳 / Rockon!』梅田芸術劇場

 見る予定はなかったのですが(友会先行外れたし)まっつが羽根を背負うと聞いていてもたってもいられなくなって行ってきました。
 誤解を招く恐れがあることも、とても失礼な事を言う自覚もあるけど、でも言いたい。こんな男1,2がエエ声で歌う公演、久しぶりに見た。ここ三年位で初めて見た。音月さんの歌声も、まっつの歌声も、二人で歌うシーンも、ほんとに福耳すぎてマジ見に来て良かった。昨日ニジンスキー見たから余計に雪の歌ウマ組を見てそう思ったんじゃないかと言われるかもしれないけど(まてそれも失礼だ)、その要素を差し引いてもやっぱりキムまっつの歌声は福耳やった。
 花組を見てまっつがいないのはまだ寂しいけど、雪でとても大切にされてるまっつを見ると…なんだろうこの嫁に出したような気持ち(ホントにな)。そんな訳でまっつまっつと言いまくる感想ですよ。

 貴族のおぼっちゃんニコライのちょっと浮き世離れしたおぼっちゃんっぷりが音月さんのからっとした明るさと相まって凄いあってる。浮浪者まっつにコートを譲って「もうあげたんだから!」って言う音月さんがなにこれかわいい。
 おぼっちゃん、ってのが音月さんがやると嫌味でないというか、みみちゃんとの恋模様もなんか普通に微笑ましい。いや、ロミジュリでも微笑ましかったけど。音月さんのキラキラ若者キャラがそうさせるのかな…

 みみちゃんのマーシャかわいかった…いや、最初の雪ん子のとこからかわいかったけども。
 音月さんとの声の相性もいいのかな、私にはよくわからんけど。ハーモニーも素敵だった!

 ヒロさんがホントにいい味出してて、いい味出しすぎてとても真面目なシーンでも噛んで客席からクスクス笑いが…
 まっつの手にキスを! って所でも真面目なのに思わず笑ってしまった。ホントに。笑うところ担当、って訳ではないと思うのだけれど。

 で。
 まっつプガチョフが格好良すぎる! マジで、格好良すぎる!! ホントに! しかしプガチョフの考えというか、頭の中がよくわからない。
 とても頭のいい人で、コートを恵まれた時の感謝が本当に、心底からの感謝で手にキスをしたのならば、きっととても頭のいい人なんだろうな。その後、皇帝を名乗ったのは(無学な)周りの士気を高めるためで、張りぼてと自覚した姿というか。赤い布を振って大尉らを処刑するのも、張りぼてを演じているというか。自分が裸の王様であることを自覚しているというか。橇のシーンや、最後の別れのシーンはこっちのような気がする。
 或いは、プガチョフ自身もその「無学なコサック」で、付け焼き刃の「振る舞い」で偉そうに見せかけているのか。部下を信頼していたり、降伏した者をそのまま登用したりしている所はこっちに近いのかな、とも思う。
 ただ、どちらにしてもプガチョフには何か圧倒的なカリスマが備わっていたことだけは間違いない。黙っている事が相手へのプレッシャーになるような。それで口を開けばまっつのあの深エエ声。たまらん。
 橇の場面の音月さんとの歌とかもう、もうね! 福耳なんてもんじゃない。寿命延びるわ。あの場面でまっつが泣いてたのが…何に対しての涙なのか、解らないけど、でもなんか、グサッとくる。
 捕らえられて引きずられるプガチョフがものすごく軽く引きずられてるとは聞いていたけれど、本当に滑るように引きずられていらっさいました…まっつ…。
 最後の別れのシーンもこう…グサッと抉ってくる…もう言葉はいらないわ…ニコライとプガチョフにあれ以上の言葉がいらなかったことが全てのような。
 ラストシーンで白い衣装で雪として出てくるまっつが! これまた! ニコライとマーシャを祝福するかのようで…つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚

 コマが男役になっててなんか安心した← いや、昨日のせしるさんといい、ロミジュリでまさか娘役としてフィナーレ出てきたショック…とは違うけど衝撃(一緒や)があったから嫌味な男役をしていたコマになんかほっとしたというか。
 あと、コサックのがおりくんがね! かっこよくてね! それでいてすごく切なくてね…! ロシア軍を裏切って、コサックとして反乱軍に合流する所とか、ニコライに手紙を届けにきて、「あいつ、おっかねぇんですよ」って言ったりとか。最後に銃を持っているのに、あえてそれを捨てて剣を抜き、ニコライに殺されることを選んだかのようながおりくん…
 かおりさんのエカテリーナ! ドレス素敵!! どれも素敵なドレスやった…でもってマーシャの告白を受けての歌に涙が……
 あと、雪下級生に全く造詣のない私がこの子かっこいい! と思ってみてたのは朝風くんだったようです。私、黒髪好き(そこかよ)

 キモいくらいまっつで文字数を浪費してしまった…

 ロックオンは初見なので(今となっては嘘臭いけどホントの話)すが、まっつがものっすごいノリノリで。
 ほいでもってさきながいっぱい見せ場貰ってるなー…と。
 噂のDH移植のパリの紳士ですが、客席登場の音月さんは客席一本釣りでお客様の頬に手を添えて顔を近づけ…た相手は少女でした。青田買いにもほどがある。その後の手にキスは奥様やったけども。で、パリの紳士。そのかの時はギムナジウムにやってきた新任のそのか先生をみんなで軽く揉んでやるか、くらいの感じでふっかけて返り討ちにあった感じだったのですが(その表現もどうか)、音月さんは全身からフェロモンを放出して寄ってきたのを食うというか…そんな感じ。
 ワンモアタイム! は大阪出身のこの人! とまっつに。まっつが「大阪さいこー!」と叫んでワンモアタイム! 最後は「おおきに!」で〆。
 もう何をどう見てたか記憶が曖昧なんだけども、とにかくまっつとがおりくんを見てました。まっつの歌声でキムミミデュエダンとかこれまた福耳。
 で、で。
 これが見たかったのよフィナーレ、まっつが羽根! まっつが羽根を背負って…! 泣くかと思うくらいぐっときた…。まっつ、ほんまに雪で大事にしてもろて…。

 んで。ご当地ジェンヌの紹介なんだけども、大阪なのでたくさんいるわけで…何人いたかな…5、6人どころじゃなかった。しかも舞台奥にいたりすると音月さんが自分の羽根で隠してるのを気にして右に左に動いてしゃがもうとしたり(笑) そして最後に、とまっつの番になってほっとしたようにひょこひょこセンターに戻って行かれました。
 まっつは呼ばれてはいっ! と両手でヽ(´ー`)ノバンザーイ……そうかグリコか! グリコなのか! とにかくテンションの高いまっつでした。

 いや、突然思い立ってだったけども、お芝居では福耳でショーでもテンションの高いまっつが見られて、新公で気になってたがおりくんもまた見られてよかったです。
 にしてもだ、この全ツ、音月さんの「新しい嫁もらいました☆」っていうノリかと思ったけどむしろ「うちのまっついいでしょ!いいでしょ!」っていうノリのよーな気がする…。


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