2011年9月15日木曜日

「大国近江の壮麗な国府」安土城考古博物館

 9月頭の怒涛の更新(っていうかサッカー漬けの日々)が過ぎ去ってぱったり更新してなかったので日曜に行ってきた安土の特展の事でも書いておく。竜王のアウトレットに買い物に行ったついでに(ついでの距離です私にとっては)博物館に行ったら折しも博物館講座の30分前。ついでに聞いてきました。

 博物館講座のテーマは大津市宇佐山古墳群、去年の6月に記者発表された、それまで存在が確認されてなかった13号墳(それまで宇佐山古墳群は12個の古墳だと思われてた)の箱式石棺から真っ赤な頭蓋骨が発見されたあの遺跡。7月の現地説明会にも行ってきましたねそういえば。現説の資料はここからDLできます。
 とはいえ、まだ整理調査中で、報告書も出てない遺跡なので、現説時点よりは詳細な話だけども位置づけだとか、結論だとかはなし。
 たぶんもう時効だろうから言うけども私、この現説の時に空き時間に石棺の中に入ってみたのですよ。あ、もちろん許可を得てですよ! 頭蓋骨は既に取り上げられてて、石棺の中を埋めてた土砂も取り除かれてたのと、なんせほんっとに小さい石棺で、推定身長155cmの被葬者が死後まもなく入れられるのかどうか(もがり後の改葬なのか)というので入ってみました。…狭かったです(そりゃな)。出土した頭蓋骨の位置に頭を持って行こうにも結構キツイ。まして両うでをまっすぐ下に降ろすのも肩がキツイくらい。骨盤部分も結構ぎりぎり(ズボンに壁のベンガラがつく位ぎりぎり)。…というわけで、死後まもなくむりくり詰め込んだんじゃなきゃもがり後の改葬なんじゃないのかな…ってのが入ってみた感想でした。…ていうかこの石棺に入れたのは後にも先にも私一人らしい(ちゃんと中に「収まった」という意味では)(発掘作業してる人は入りきれんかったそうな)のでリアルな実験考古学…。

 さて、肝心の展示の方です。
 …が。
 正直、よくわからn(ry いや、飛雲文鬼瓦・飛雲文軒丸瓦・飛雲文軒平瓦・均整唐草紋軒平瓦・単弁蓮華文瓦・複弁蓮華文瓦…と模様色々は楽しいんだけども。なんせ国庁って…いわゆる「都道府県庁」な訳で…迎賓館とかじゃないから…。
 国庁に関連するもの、として田原道が取り上げられてました。一昨年くらいに関津遺跡で見つかった田原道関連の遺構パネルや遺物の展示と、瀬田唐橋に関連して唐橋遺跡出土の無文銀銭や、唐橋の構造模型なども。
 それから最後の方にあったと思うけど、国庁近辺、瀬田丘陵の生産遺跡として現在の立命館びわこくさつキャンパスの運動場のあたりにある(現在も地下に窯跡が保存されてる)木瓜原遺跡の展示も。…この木瓜原遺跡の発掘調査の写真とか見ると、大学敷地になるからだだっぴろーい土地にぐわーっと製鉄遺跡が広がってるっていう…なにこれすごい…。
 そんなよくわからん上にポイントずれてんじゃね? っていう感想でした。講座聞いてたから結構時間も押せ押せでいつもより駆け足で見てメモ取らなかったからこんなさくっと感想です。
 安土は次は秋の特展を見に行きます。たぶん。

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