2012年5月21日月曜日

「吉村作治の古代七つの文明展」岡山市立オリエント美術館

オリエント美術館の名前は知っていたけれど場所までは知らず…あんな岡山城の近くにあったのね…というわけで岡山県博の次に行ってみました。
 この日は午後から吉村作治さんの講演会とサイン会があったそうで…! とても後ろ髪をひかれまくったけれどもいやいやいや岡山に来たのは試合(とファジフーズ)のためですから目的見失ったらあかんって自分…! と振り切ってカンスタに向かいました。
 その代わりといってはなんですが展示はしっかり見た…と思う。一人ではなかったので自分としてはもっとゆっくり見たかったのだけど…1時間が限界でした(´・ω・`)

 7つの文明、はエジプト・オリエント・ギリシャローマ・シルクロードとインド・中国・中南米・縄文、の7つ。
しっかりメモ取ってる時間がなかったので、それぞれ記憶に色濃い所だけですが。
 …の前に。
 全体通して等身大の人物イラストパネルが並べられてて、まるで巡回展のようなボリューム。iPadやiPhoneを使った…セカイカメラに似たような感じかな? 目の前のジオラマとの合成映像が楽しめるコーナーとかもあって、その場にiPadが置かれている他、無料APPも紹介されてた。…え、これ巡回展じゃないの? ホントに。それくらいの気合と予算を感じました。…これはすごい。

■エジプト
太陽の船発掘・再現プロジェクトの紹介も最後にあって、展示の最初と最後がエジプト、といった感じ。入ってすぐにロゼッタストーンのレプリカがあり。一部に黄色で囲まれている部分があったんだけど(これも再現なんだろうけども)それが何を意味していた部分なのかの説明がほしかったなぁ…多分ヒエログリフとギリシャ語が対応した人名の部分なんだろうけども…。
ミイラはトキのが来てたかな。どちらかといえば細かいもの、護符系の展示が多かったように思います。石棺の蓋(部分)もあったけども。

■オリエント
ハムラビ法典のレプリカが展示室のなかで存在感半端無かった…。けどこれも「大きい!すごい!」で終わってしまったな…刻印が展示されてたのはこのコーナーだったと思うけど、今は日本くらいでしか現役じゃないけど古代は印章文化って最先端だったんだろうなぁ…。

■ギリシャ・ローマ
出土品の型押しビーズのアクセサリー、額飾りみたいな形で頭蓋骨にかけられて出土したらしいけど、写真見る限りでは頭蓋骨がすごく綺麗に残ってたなぁ…。
あと、ローマの土器類。…けど去年の神戸市博の展示の 展示にあったような、ホモセクシャルなモチーフの絵が描かれた土器は一切なくて、神話やらエジプトの影響を受けたウジャトに似た模様が描かれた土器とかが並んでて…なんかこう…優等生然とした印象を受けました。

■シルクロードとインド
仏像とかが並び始めるんだけど、気になったのは「アトラス像」とキャプションに書かれた石像。アトラスと言えば定番なのは肩の上に天(球体)を乗せてる姿で、それが失われてても「何かを担いでる」姿が普通なんだろうけどこれはどう見ても片膝立てて座りこんでて…アトラスに似ているから「アトラス像」…って書いてあったけど…?

■中国
青銅器が少なかった気がする。…最初がそれか、って感じだけども、前のシルクロードとインドのコーナーからのカラーチェンジがあまりなくて、これはどのコーナーにも言えることなんだろうけど、展示品の年代がバラバラなので、商時代の物の横に唐時代の物が置いてあったりする。
それでも鏡はさすがの綺麗さ。日本の出土品で出てきたもの(破損したのを補修したもの)とは全然違う…。

■中南米
ナスカ的デフォルメ、という猫の絵が壺に描かれてたんだけど、それがほんっとに可愛い。思わずクリアファイル買ってしまったくらいには可愛い。
あと、レプリカなんだけどもマヤのチャクマール像が来てた。

■縄文
火焔土器、と銘打ってるだけあって、国立博物館でも見られないくらいの火焔土器が並んでる。こんなけ火焔土器(しかも本物)並んでるのが見たかったら借り出し元の十日市の博物館に行くしかないんじゃないかな…それ以外にも棚畑や尖石のが並んでた。
土偶も中ツ原と棚畑のが並んでて…すごいなぁ…。

ホントに巡回展じゃないのかこれ。

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