2011年10月13日木曜日

「なぜ宝塚歌劇の男役はカッコイイのか」中森千晶

宝塚歌劇といえば、男役。10代のあどけない女の子が、いかにして男役になっていくのか。
男役はいかにして生まれ、その地位を確立したのか。その疑問を解き明かします。
女の子が演じるその男役はどのようにしてカッコ良くなっていくのか。宝塚ファンなら一目で判るイラストとともに、歴史をたどりながら楽しく解説。
 もっとこう、10年単位で宝塚見てないと楽しめない・わからない内容かと思ったけど全然そんなことなくて、ライトファンでも楽しく読めると思う。…私がライトかは置いといて。少なくとも2ケタなんてとんでもない観劇歴ですよ。
 それはさておき、結構最近の公演についても触れられてるので(アルジェまで)、ここ1,2年くらいしか見てないわ、てな人でも全然余裕だと思う。

 内容は提灯もたせの美辞麗句ばかりかとおもいきや(失礼)、割りとシビアなこともしっかり書いてあるし、踏み込むところにも(もちろん手心…というと言葉が悪いけどそこはそれ、暗黙のなんちゃらの範囲で)踏み込んでるし。著者の意図に沿わないかもしれないけど、深読みできるようなところもあるし。また、耳が痛いなぁ…と思うところもあるし。
 さらっと読める文体・文量なんだけど、1回目はさらっと読んで、2回目はちょっと…しっかり読んでみようかな、と。
 タイトルの通り、男役中心に、男役にスポットを当てた本なんだけど、娘役についても触れられてて、良妻賢母然としたかつての娘1と今の娘1の対比とか、そういうのも面白いなぁと思ってみてました。

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