教科書に必ず乗ってる超・超メジャーな遺跡、登呂遺跡。弥生畑の野菜じゃないけどいつかは行くべきと思ってた博物館。リニューアルもしたらしいし、と思って行ってきました。
すげぇ。
もうほんっとすごいの一言。常設展示はこないだ行った池上曽根の弥生博も多分負けてない。建物の再現も数は多いけど再現してる史跡公園はあちこちにある。けど、体験学習と、常設展の充実っぷりと、隣に再現建物が立ち並ぶ史跡公園、っていう3点セットはなかなかないよ。体験学習は兵庫県立考古博物館も同じくらい力入れてると思うけど…どれもレベルが高すぎる登呂。さすがすぎる…。再現住居はそれぞれに弥生人スタイルのスタッフがいて、中でも説明してたし(これは土日いつもなのか、今日はイベント開催日だったからなのかは不明)、体験学習エリアでもスタッフ沢山いていろんな体験ができて、特にこれ面白いな、と思ったのは模擬田植えができる一角。…これは…面白いアイデアだわ…。しかも棚の土器とか…これ…ひょっとしてあれ触りたい、とか言ったら触れるんじゃないの…? 試着できる貫頭衣とかも数置いてあって、すごいなぁ…。
あと、すみれんずでみりおがやってた火起こし体験のあれ。…いや、やってませんよ。やってませんけどもね。ていうか舞い切り式ですらなかなか火がつかない私があの一番難しいやり方で着火なんぞできるわけがないわ…。けど火切り臼の方を見てみたら幾つか着火した痕跡があったから…これでも着火できる人はいるんやなぁ…。その時やってた子供らは到底着火には至らなさそうやったけども。
あ、あと、再現住居の近くに古代米が植えられてて、どうやら古代米おにぎりとかが販売されているらしい…? 完売してたけど。デスヨネー。けどこういうのも面白くていいなぁ…。ほんとに力の入れ方が半端無くて(もちろんそれと釣り合うネームバリューもある場所だからできることなんだろうけど)、一々格の違いってやつを魅せつけられている気分です。
で、肝心の列島展ですよ。去年おととしは江戸博で見たんだっけ。今年は江戸博に行かなかったので…大阪でいっかー…と思ってたら開催地が1箇所減って大阪開催がなくなって一番近くても静岡っていう…。
遺跡の時代順に並んでるので最初は旧石器から。鹿児島県の宮ノ上遺跡と青森県の五川目遺跡。前者は剥片石器、後者は細石刃で、丁度向かい合うように展示されてたからその対比が面白かった。
で、次が相谷熊原遺跡。この超ミニマムだけどグラマラスな土偶。滋賀県から出て鳴り物入りの全国ツアー真っ最中。隣で見てた親子連れが「良い形してるー」としゃべっているのを聞いて内心にまにま。相谷からは他に無文土器やら矢柄研磨器やら尖頭器とかスクレイパーとか。
鹿児島県の定塚遺跡からはすっごい面白い土器の数々が並んでた。何が面白いってまず形が面白い。レモン型土器とかかれてたのは口の部分がレモンの形してる土器で、一見したら花瓶でも行けそうな形。その横の角筒形土器は四角い筒状の土器。これも面白い形やなぁ…。で、形だけでなく模様も面白い。わかりやすく残りがいいから余計にだけど、点やら波やら直線やらで模様がつけられててどれもこれも面白い…。
愛知県の一色青海遺跡からは鹿を朱で描いた土器が出てた。縦一列に鹿が6体分かな? 描かれてた。それと変な形(変って言うな)の土器。普通の丸底壺なんだけど、横に丸く穴が開いてる円窓付土器。
愛媛県の葉佐池古墳からは子持器台。なんと7個載せ(1個は欠けてたから実際乗ってるのは6個)。これは面白いわー…。
富山県の穂積川口遺跡からは巨大な馬鍬。これは鏡が置いてあって、後ろの部分まで見えるようになってた。
神奈川県の下寺尾官衙遺跡群からは人面墨書土器。…なんかね…モンインのワゾウスキーみたいな顔ww あと、墨書土器で底と側面の2ヶ所に『具』って書いてある皿とか。…なにゆえに『具』。
新潟県の山岸遺跡は一見して贅沢な生活してたのがわかる遺物の数々。説明見るまでもなく、青磁・白磁がずらっと並んでるだけでこれはどこの豪邸かと。
気になったけど誰も聞ける人が近くにいなくてもやもやしたまま帰ってきたんだけども、奈良県の平城京関連の展示のところで、土師皿が1枚だけ、舟形木製品の上に乗っかってたんだけども…あれはなんでやったのか。出土状態がそうだったのか(特に説明書きはなかった)…謎。
あと、登呂博が誇るゆるキャラ、トロベーとも見えることができたので満足です。やっぱ着ぐるみは動いてなんぼよね。すみれんずの時のみりおとトロべ―のツーショ写真は入り口近くのホワイトボードに掲示されていました。
ミュージアムショップもさすがの充実っぷりで、トロベーのクリアファイルを買って帰りました。それからスコップ形のスプーンとフォークも。いかにもケーキにぶっさしてネタ写真を撮りたくなるスプーンだったのでつい。
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