2009年5月10日日曜日

飛鳥~その3~

 延々歩きます。
 とりあえずさらっと2カ所(3カ所?)を見た跡は体力があるウチに、と甘樫丘に登りました。もちろん整備されてますが、整備されてるかどうかと体力の有無は全くの別問題です。鈍りきった体に延々上り坂はキツかったですとも…!
 そんなこんなで登り切ると…絶景です(写真撮ってないけど)。飛鳥が盆地だということがよーく解ります。小墾田宮跡も盆地なら飛鳥板葺宮も藤原京方面(その向こうに天香具山)も広い意味では奈良盆地の中で、遠くに二上山やらが霞んで見えます。二上山といえば、大津皇子が葬られた場所として有名…な筈なのですが、どうしてもそれより古い時代ばかり扱っていると『サヌカイトの原産地』という認識が先にきてしまいます。で、折口信夫の『死者の書』で有名(だと思うのは私だけ?)な当麻寺はこの二上山の麓にあります。こんな見晴らし最高な甘樫丘の麓に蘇我馬子の屋敷があった訳です。…一等地ですよ。この丘の上からなら、どこから誰が来ても一目で解る、軍事的にもいい位置。…迎え撃つ準備が出来るという意味で。守りやすいかどうかは別問題。
 甘樫丘を降りてからはさっきの石神遺跡の傍を通って飛鳥寺跡へ。この庭で中大兄皇子と中臣鎌足が出会い、後の大化の改新へと繋がっていく…という場所です。あ、お寺は今もありますよ念のため。地中には当時の塔の礎石が残っている、という意味での『飛鳥寺跡』です。
 写真はその飛鳥寺跡の傍にある蘇我入鹿の首塚です。
 まだまだどんどこ歩きます。次の目的地まで1キロ程度だとバスを待つより歩いた方が早いので…足し算はしない方向で。

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