2011年2月20日日曜日

『謎解きはディナーのあとで』東川篤哉

ミステリ界に新たなヒーロー誕生! 主人公は、国立署の新米警部である宝生麗子ですが、彼女と事件の話をするうちに真犯人を特定するのは、なんと日本初!?の安楽椅子探偵、執事の影山です。
彼は、いくつもの企業を擁する世界的に有名な「宝生グループ」、宝生家のお嬢様麗子のお抱え運転手です。本当は、プロの探偵か野球選手になりたかったという影山は、謎を解明しない麗子に時に容赦ない暴言を吐きながら、事件の核心に迫っていきます。
 軽いのが読みたいなーと本屋をふらふらしていて見つけた本。6本入った短編集です。さらっと読めます。
 ちょっと辛口の感想になるかも。

 帯だったり書店評だったりで妙に「本格」「本格」という文字が躍っているのだけれど…本格って…ナニ。私にはこれが本格だとは思えなかったなぁ…。
 とてもキャラ立ちしているだけにキャラ勝負なのか、ストーリー勝負なのかが解らなくなってしまってる感じ。キャラのインパクトが強すて(しかも短編だし)、ストーリーが負けてしまってる気がする。これが長編だったらこのとっても濃い面々が活きるんじゃないかなぁ…と素人考えでぼんやりおもってみたり。正直、あまりのキャラの個性の強さに事件が薄れてしまっている。
 執事の毒舌っぷりとそれに振り回されるツンデレお嬢様と三枚目な刑事…という…メロドラマでもどたばた劇でもないけれど、そこの人間関係を楽しむなら結構楽しい。映像化したら楽しい作品かもね、という印象。途中からああこの執事を○○でお嬢様は○○でこの刑事が○○なら(´∀`*) とか思って読んでました。
 とてもあっさりさっぱりしているので読了感ってモノが…とても薄い。何度も読みかえす…って本ではないなぁ…と。

0 件のコメント:

コメントを投稿