2011年9月20日火曜日

雪組『仮面の男《新人公演》」宝塚大劇場

みんな伸び伸びとやってたなー…という印象でした。
 アドリブではない演出の変更点としては一番大きいのは囚人のシーンでの首吊り~ダチョウ倶楽部の流れが全カット。サンマールの「グランフィナーレ!」のあと、ロケットの時にサンマールが銀橋に出る。
 ラストシーン、幕が下りる前の仮面のセットの前のフィリップとルイーズのシーンで、ホントに最後にフィリップがルイーズにキスした! そう、本公演で一度もキムミミキスシーン無いとか…! って思ってたから、なぎしょ(というか演出担当)やりよった…! と思わず内心サムズアップ( ・∀・)b!

以下はTwitterでも書いた個人の感想を整理したものです。

フィリップ/ルイ 彩凪翔
 暴君っぷりは灼熱のコモドゥスを彷彿とさせた暴君っぷり。灼熱で同一人物とはいえ、過去と現在では別人のようなキラキラ/ドロドロを舞台上で、後ろ向いて振り返るまでの間で切り替えてたから、今度の二役も上手くやってたと思う。
 フィリップの純朴さというか、爽やかさがイマイチわかりにくいかなーとか思ってたんだけど、影絵の所であんりルイーズに「フィリップ、亀作って!(ほら早く!)」と言われて「あ、うん」みたいな感じで慌てて作ってるのを見て、この組合せやとフィリップは完全にルイーズの尻に敷かれている…! と震撼。だがそれがいい。
 同じ影絵のシーンで、みみちゃんは「(ウサギの作り方を)教えて!」と言ってた所、あんりちゃんにはなぎしょから「手を出して」と教えた後で「可愛い^^」とあんりちゃんのウサギをなでなで。

 可愛いのはお前(ら)だー!!!

 なんだ私たち観客を萌え殺すつもりかなぎしょ恐ろしい子…!(ぜーはー)
 しかしギラギライケメンであるよ(自明)

ダルタニアン 真那春人
 顏芸控えめでしたが銀橋の歌も堂々としたもので、控えめといいつつコンスタンスといて「幸せー」な顏とか刺された苦悶の顏とか憎しみの表情とかはたまんなかったです(あれ?控えめなんじゃ?)。立ち回りも迫力あったー。
 ちぎダルタニアンに対しては「あいつは戻ってくると信じてる」なんだけど、まなはるダルタニアンは「あいつは戻ってくると解ってる」というか、隠しきれてない真っ直ぐさがあったよーな。

ルイーズ 星乃あんり
 かーわーいーいー! 歌も全然遜色なかったしさすが。なんか普通にうまくてコメントするような事が思いつかないですよかわいかった。

アトス 久城あす
 安定のうたうま! 銀橋では憎しみを全開にしてたなぁ…という印象。当たり前なんだけど、化粧の仕方で割と顔変わるよねあすくん。その幅が大きい気がする。

ポルトス 帆風成海
 若い役だ! 髭がないぞ! と配役見たとき真っ先に思ったことを白状します。いや、だってもう安定感抜群すぎて。
 ルイを捕まえた後でアトスに「難しい顔をしてー」と言うところが全力で顏芸でした。

アラミス 悠斗イリヤ
 本役のきんぐ氏より小柄なんだけど、ほたてくんとの対比でしゅっとしたというかすっとした感じ。

 ほたてくんとイリヤくんとが酒場で言い争いする理由は本公演のように本ではなく、
 「お好み焼き」
 「たこ焼き」
 「お好み焼きだっつってんだろ!(ノ`Д´)ノ彡┻━┻」

 こなもん戦争…!!

 その後、追いかけ回しながら

 「お好み焼きはなぁ! 大阪の名物なんだよっ!」

 たこ焼きもだよ!!!

 客席たぶん総ツッコミ。

ルーヴォア 彩風咲奈
 本公演も新公も髭だけど、なんつーか、とても、髭、似合うね…こんなナチュラルに似合うと思わんかったよ思いがけない髭役者がここに。
 しかしもうフツーに上手くてさ。睫の所も女声出してシナ作るところもフツーに気持ち悪くていい(これでも全力で誉めてます)。

モリエール 透真かずき
 カツラが…白にピンクメッシュ…! なんだろ、バッハみたいないわゆる「おしゃれ鬘」にショッキングピンクのメッシュいりなの(笑)
 そして歌舞伎のよーに見栄を切って「早わかり世界史ー」でした。しかし、しかしだ。
 「断頭台の露と消えたルイ14世!」
 ずっこけたのは私だけではあるまい。
 いいまつがい以外はとても堂々と、歌も、独りであの場を保たせるのも、すごく良かったと思う。

サンマール 煌羽レオ
 「( 」゚Д゚)」機嫌がいーーーーー」とやってみたり「看守長って…( ・∀・)イイヨ!!」とやってみたり、2回目の携帯電話の後、囚人から奪ったときに「俺のだよッ!」って言ってみたり。コマはここ、態度でやってたよね(何勝手にやってんだ、みたいな)。
 しかし何がどうって銀橋出るとは思わんかったとですよ。ピンクのあれで一人銀橋。
 その後のラウルを逃した看守にむかって「ばか!まぬけ!」って言うところが「ばかぁ!」って聞こえてなにこれかりさんかわゆ、と思ったことも書き添えておきます。
 ラインナップも前のシーンの銃士姿ではなくピンクに着替えて。
 あと、酒場で仲直りの時にポルトスが客の男の手を握るシーンで握られたのはかりさんだったんだけど、嫌そうにしつつ私の目はその鷲掴みにしている白菜に釘付けですよ何故白菜握りしめてるのかりさん…!

フェルゼン 大澄れい
 がおりほどではないけどえむぞくせいでした。鞭を愛してもいたけどがおりの鞭大好きっぷりがほんっとに、え、だいじょうぶなん? ってくらいになってきてて…
 あと、サンマールを呼ぶときは「サンマール看守ちょーーーーーーー…」延ばしすぎだ。国会の時間稼ぎか。

ミレディ 舞園るり
 本公演とはカツラの感じをごろっと変えて黒髪。るりちゃん黒髪似合うねぇ…かわゆ。
 あと、口元に付けボクロしててそれがまた色っぽさ出してた!

神父その他 天月翼
 天月くんは一体アナタ何役してんですかってくらいにスーパーモブ。本公演と同じ、ルイに上着着せる作業してたのはやっぱり初めてでは難しいからとか?
 天月くんは闇の騎士→ボール係→侍従(本公演と同じ)→銃士→囚人→神父→貴族→銃士…スーパーモブ…! 天月くん割と目だつ顔立ちなのにいろんなとこに出てるからまるで分身してるかのよーだわ…

ルイ13世ほか 月城かなと
 ルイ13世はハシゴ足りないーといいつつ「あ、でた」と一瞬。
 一大ページェントの所の侍従すがたが一番顔も見えて見やすかったなーせっかくのイケメン(かつ灼熱で見てたところ芝居巧者)なので今後にとても期待です。

メガホン 桜路薫
 朝風くんとは違う台詞回しで、歌うようにというか節をつけて言ってた。あと、淑女はあの被り物をしてないので、「○番水色ドレス!」とかじゃなく、名前で呼んでた。だから「8番人妻ぁ!!」ではなかったのです残念。
 このシーンは人数少ないから絵描きも耳打ちの仲間になってた。

 ボーリングのとこで侍従やってた大樹くん、年寄りの役作り(白髪白髭)で歌声も、捌けるときも椅子持ち上げて腰トントンしつつはけてた。仮面の男もやってたのねー…

ラウル 橘幸
 灼熱でこの子髭似合う、とか思ってたけど今日フツーにイケメンやった。歌も上手い…かはわからんけど破綻とは程遠かったよ。今までソロの歌声聞いたこと無かったけど歌えるんやん…!

 なぎしょはとても流暢に話してたのに挨拶の後半で噛みました…が、立派だったよ!あゆっちは最後涙声やった…

 あゆっちの皇太后はもう安定感しかない。
 みみちゃんは囚人シーンも見逃し(銀橋かりさん見過ぎ)、酒場の黒衣では顔は見えないものの、フリーダムな酒瓶の空中浮揚を見せてくれました。

 書き忘れとか色々あるけどだいたいこんな感じでした。

 あ、さらさちゃんは安定のうたうまでしたよ言わずもがなだけど!

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