2012年7月23日月曜日

「発掘された日本列島2012」江戸東京博物館

「発掘された日本列島2012」展│江戸東京博物館 ほか


 2週間くらい前に見に行ったんだけど自分のメモが汚すぎて解読する気が失せてた…。そろそろ江戸博の展示期間が終わりそうなので腹をくくって自分なりの見所をメモしておきます。
 今年の目玉は静岡の堂ケ谷廃寺・堂ケ谷経塚かな? 大量の鉄製品が入ってすぐの所でばーんと展示されてた。

 旧石器時代は埼玉の中東遺跡のみ…かな? 最近こういう石器の薄片の展示ではほぼ必ず接合した形で展示されてる気がするんだけど…これは接合可能なくらい製作途中の薄片が出ているような遺跡が列島展にピックアップされているのか…? それとも最近のはやりなのか>接合。この石器の材質は多分黒曜石…? 中東遺跡に限らず石の種類については一切題簽に書かれてないから、ひと目みて解るようなの以外は…うーん…なんかガラス質? としか。

 今回の展示で特徴的? と思ったのは最初の方、~弥生時代のコーナーで石棒があまりにも多いこと。ほとんどの遺跡で石棒の展示がある。双頭の先端部分がリアルな造形(漆下遺跡)から、どう見てもキノコな形状のもの(上宮田台遺跡)も。岐阜の島遺跡では製作途中の石棒がいくつか展示されてた。島遺跡といえばツバ付き土器の模様が綺麗やったー。
 秋田の漆下遺跡では土偶の展示があり。仮面土偶みたいな三角形の顔したやつがいたような…そんな記憶。ここで印象的だったのは鐸形土製品。ちっさい銅鐸みたいなの。それから変な形の石。異形石器というらしい。樅の木みたいなのとか魚の骨みたいなのとか…(とても説明しづらい形状)(魚の骨みたいなのは材質もあってなんかつるんとしてて綺麗)。あと、一部の土偶にもあったんだけど、施文に刺突がおおい。ちっさい○がずらっと並んでるような。それ以外にも天然アスファルトとか漆使用痕とかベンガラ使った玉や耳飾りや赤色土器や…この遺跡の技術力すごいなー…。

 弥生時代のコーナーで一際目を引くのはポスターにも使われてる泉坂下遺跡(茨木)の人面月壺。ポスターは全部大きさが触ってあるから実際の大きさがわからないけど、結構大きい。60cmくらい? 顔は赤く塗られてたらしいけど、目と口の周りの模様が気になります。
 鳥取の本高古墳群・本高弓ノ木遺跡からはガラス質?っぽい勾玉が出てたのと、死者の枕に使った器台。それから土嚢を使った水利施設が写真で展示されてた。
 佐賀の仁田埴輪窯跡はポスターにも載ってる犬型埴輪。それから格子状のタタキのある土器。このタタキは半島系の特徴なんだとか。

 古代の部分はちょっと飛ばして次、中世。一気に空気というか、展示品の雰囲気が変わるのは長崎の史跡鷹島神崎遺跡。松浦市で、元寇の時の沈船の調査。昨今珍しい水中の調査で引き上げられた遺物なので、完形品が多いんだけど…貝がこびりついてる。兜にもびっしりフジツボみたいなのがくっついてる異様な雰囲気。金属製品は塩分とか貝とかのせいでどれもこれも白っぽくなってる。

 近世の部分は京都の史跡石清水八幡宮境内の祭祀場跡? 輪宝に独鈷杵が刺さった状態で直立して6基だっけ? でてるやつ。
 それから島根の松江城下町遺跡。松平定安の9女の胞衣箱。胞衣皿(土器)→木桶(蓋に葵紋)→内箱(羽子板・羽子板の羽などが同梱)→外箱…っていう。しっかり説明読まなかったんだけど、いったいどういう保存?埋納?をされていたのだろう…

 ざっと書いたけどそんな感じの今年の列島展でした。

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