2012年2月25日土曜日

「宮廷衣装の美~切手で旅する「雅」の世界~」ていぱーく

ていぱーく、という博物館の存在自体知らなかったのですが、初めて行ってきました。
まず驚いたのは入館料110円(大人)! 安い! まぁ色々値段の理由はあるのでしょうが、この値段であんなけ遊べたら価値あるわー…待ち合わせしてる間にも親子連れが何組も入っていって、コンスタントに親子の訪れる博物館ってええなぁ…

 で、目的の特展は1階でやってたんだけど、なんかこう…さすがええもんギッチリやなぁ…という印象。宮家所用のお着物とか、皇室御用のお着物とか、髪飾りとか。雅の世界、と銘打ってあるけど、実際の展示品は皇室関連ばかりと言い切ってもいいくらいかも。祝用のお着物だからどれもこれも手が込んでてスゴい。大正時代は現代から見るとレトロな印象を受けるけど、こういうのを見ると現代皇室にも有職故実は受け継がれているのだろうけど、それでもやっぱり明治大正時代のそれは何か違う印象を受ける。
 ただ、「切手から見る」の部分は切手をそのまま展示しているからなんせ細かい。小さい。皇太子ご成婚記念の下絵であるとかは、元が大きいから見やすいんだけど、入口の切手に描かれた時代風俗みたいな(彦根屏風もあった)のはホントに「雰囲気展示」って感じで、細かいところは見えない。ブラックライトが使われてるのもあって、イメージのみの導入部分といった感じ。ここで「もっとしっかり見たかったのに」と躓くとこの後の展示も色あせて思えるかも。もっと明るく、拡大鏡とかがあればなぁ…切手を拡大することに意味があるのかどうかという点には疑問がある(そういう細かい技術を見せる展示ではないし、実物の絵巻を拡大するのとはまた訳が違う)けど、最初に小さい物ばかりを並べるのは導入としてはどうかなー…と。
 展示そのものはスタンプラリー形式で追いかけていけばよかったのだけど、必ずしも番号順にスタンプ台があるわけではない所と、スタンプ台が見つけにくいのは難点かなぁ…スタンプ集めるとポスカが貰えるのはいいね。スタンプも、割と小さくて、スタンプ台紙そのものがデザイン的で…参考になる。
 必ずしも広くない、むしろ狭いスペースに詰め込んだのに、演出がうまいなーといった印象、入口以外はね。内、外の区別という意味では暗転した入口もいい方法なんかもしれんけど…(´ε`;)ウーン…あと、これは吹き抜けを超えて他の階にも聞こえてたから一長一短だとは思うけど、音楽の効果もいいね。こういうわかりやすく「雅」を売る展示で雅楽を流すのはいい印象効果やなぁ…テーマに沿う音楽ジャンルがある時は流すのがいいかもね。

 で、2階3階の通信に関する常設展、懐かしの黒電話があって(子供の頃は黒電話でした)、4つ並んだ黒電話で相互に通話ができるようになってたので思わずジーコジーコ…
 郵便のところでは郵便ポストがたくさん並んでたり、アメリカのポストがどう見ても頭部カマボコ型のゴミ箱にしか見えなかったり。飛脚の格好で写真を撮るコーナーのノリノリっぷりに、これも参考になるわぁ…

 ミュージアムショップでは、使用済み切手が売られてたんだけど、「切手すくい」の文字のインパクトに吸い寄せられるように寄っていってしまったので、こういう「なにあれー(笑)」な集客は有効やな…しかし使用済み切手500g袋にぎっしりの量り売りはすごかった…ぎっしり…
 いやしかし110円でこんなけ遊べたら楽しいね! 欲を言うなら図書コーナー(図書資料室)もあるといいかなー、くらい。…見落としただけであったのかな?切手の資料コーナーはほんとにすごかったけども。ここはおもしろいわー。

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