2011年9月23日金曜日

「弥生文化のはじまり」府立弥生文化博物館

 実は初めて行ってきた弥生文化博物館ですが、駅の表示に「茶色い道に沿って」とあって、確かにその地図には茶色でルートが塗りつぶしてあったんやけども、どーせ道でたら茶色もなにもあるかい(けど案内表示はあちこちにあるんか)と思ってたらホントに茶色い道でした。舗装が普通のアスファルトじゃない。笑ってすまんかったこれはスゴイ。確かに迷いようがないわ。あと、マンホールの蓋が絵画土器模様! ご当地マンホールっていいよね…


 そんな訳で今日から開催の特別展を見てきました。…こんな所でも初日スキルを発揮せんでもよかろーもんを…

 特別展のメインは土井ヶ浜遺跡。いや、もうほんっとスゴいわ。いつか行きたいここの博物館。人骨とか、墓制好きにはほんっとたまらない。
 実物は来てないけど、土井ヶ浜遺跡124号人骨、通称「英雄」の状態が文字で見てるだけでもなんていうか…壮絶すぎる。死後まもなく人為的に顔面を潰されてることといい、全身から石や鮫の歯の鏃が14個も見つかってることといい(これは刺さってたか後から置かれたかは不明)…
 それから興味深いのは腕だけを死後まもなく(白骨化する前に)切り取って入れた中ノ浜遺跡の壺棺。こんな埋葬方法もあるんや…腕以外はどうしたんやろ。
 完全な形で出土した人骨はほんとに…日本でこんな完璧に人骨って残るんや…! 感動すら覚えるわ…
 あとは顔に刺青した後のある鯨面の話。三国志に描かれてる顔に刺青を施した倭人、ってのはこの地域の人のことなんやな、と。
 あと、ゴホウラの貝輪。土地柄として貝輪を手に入れられるのが大和地域からすると羨ましかったやろなーこの後の時代でわざわざ石で形模したの作ろうとするくらいやし。
 地域性といえば、大陸の古銭。こんなん出てくるのスゴい…弥生時代やのに、年代がドンピシャで解る遺物…! Σ(゚Д゚)スゲェ!! それも沖ノ山のは江戸時代に見つかったのが由緒と共に大名家に献上されて残ってるとかすごすぎる…
 同じく地域性としてのスゴいものは馬車につける傘飾り「蓋弓帽(がいきゅうぼう)」。花の形してて、全国で地蔵堂でしか出てないという…そりゃこんなの当時の日本では作れないし使わないよね!?
 技術力という面では綾羅木郷遺跡の貯蔵穴。貯蔵穴ってさ…穀物用のサイズを思うやん…スケール違いすぎ。最早地下室ってか地下壕やでそれ…

0 件のコメント:

コメントを投稿