2010年7月17日土曜日

「アジアの境界を越えて」国立歴史民俗博物館

 ポスターを見てキレイだったので行ってきました初歴博。京成佐倉駅からてくてくてくてく。焦げそう。とけそう、ってより焦げそう。
 目当てだった企画展は…正直ちょっと拍子抜けかな…。アジアの文化世界、ってニュアンスなんだろうけど、素人目には違いがよく分からないというか、トータルでどういう結露なのかがよく分からなかった。金色の装飾品にしても、そうだな…鴨稲荷山とか藤ノ木のと似てるんだけど…特に詳しい説明がある訳でもなくてさ。耳飾りの種類は沢山あって面白かったんだけども、靴は正直どれも同じに見えて、その境界云々がよく解らなかったな…。
 ポスターに映ってたキラキラしたタイの民俗衣装にしても、その展示(最後にちょろっと衣装展示がある)の必然性、そこに至る流れが…? 消化不良だったな…という感想。

 気を取り直して常設展。これがまたスゴイんだ。常設展こそ、見てよかった。
 第1展示室の入口からL字にモニターが並んでる通路があって、波の映像がずっと繰り返してるんだ。それを抜けると…待ち受ける縄文ビーナス。通路の先にぽつんと(存在観としてはでーんと)いるこの縄文ビーナス。この演出、最高。これに限らずだけど、展示のやり方が一々視覚に訴えるのが上手いんだココ。
 縄文土器を壁に取り付けた台に乗せてツリー状に展示してあったり、土偶が林立する直方体の上に乗せられてたり…インパクトというか、ホントに視覚効果が凄い。有る意味、レプリカばっかりだから出来る展示方法なのかな…と。どうでもいいけどこの土偶コレクションに相谷土偶もいつか仲間入りを…! と思った。結構本気で考えた。
 後は、骨の展示が多かったかな。縄文人と弥生人の骨格を、立たせた状態で展示してるから身長も解りやすいし、いいわーこれ。私が骨好きだから余計にそう思うんだけどさ。
 出土状態の復元展示も充実してたと思う。竪穴住居の中から三世代の骨が出土したレプリカとか…こんなん掘り出したら超興奮するよね、と間違い無く一部を除いてどん引きされるような感想しか出てきませんでした。
 沖ノ島祭祀遺跡の復元も凄かったな…こんなん生で見られたらとても(ry
 思いがけずに烏丸崎湖底遺跡の木偶に出会いました(勿論レプリカ)。わーお…こんなところでお会いするとは。それ以外にも粟津貝塚とか雪野山古墳とか…結構見覚えのある場所の物もあり。特に古代くらいまでは展示品にしても実物は弥生博とか京大とか橿考とか…関西にあるものが沢山あって、そういう意味では関西って良いなぁ…と。
 時間がなかったので第3~6展示室はスルーしました。1時間半じゃ全然足りない(それは第1展示室をしつこく見てたから)。

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