2011年5月28日土曜日

宙組『美しき生涯 / ルナロッサ』宝塚大劇場

 2回目を見てきました。初日から舞台がダンチに進化してると聞いてどんなもんかなー((o(´∀`)o))ワクワク と思っていたのですが。やっぱり私はこのお芝居には感情移入は出来ないのかも…なんかね、トンデモ設定を受け入れるために、頭がゲームみたいな扱いで見てるというか。無双やbsrやりながら泣かないのと私には同じなのかな…逆に笑いそうになってしまう…
 そんな訳でまたも全体的に辛口で書きます。あ、でも今回は上手側で、前回見逃したあれもこれもそれも…とにかくたくさん見られたのでそれはとてもよかったです。

 そう、例えば冒頭で歌うあゆみさんあおいちゃんれなちゃん。ご、豪華だ…!
 そして下手端っこで酒を飲むてんちゃん。てんちゃん…聞きしに勝る青天…! あ、青い…!

 領民で出てくるともえさんが、土下座の度に背中のカゴから芋だかムカゴだかをゴロンゴロン落としてるんだけども。初日からやってるってことはごろごろ落とすのがデフォなのね。今日は一個遅れて落ちてて、そー…っと手を伸ばしてはしっと掴んで横のカゴに入れてた(笑) ここのともえさんの動き凄い気になるwww
 んで、初日にここの三成がなーんかこう…違和感だなーと思ってた原因は長弓持って、あの笠で、いかにも「狩りの途中です」って風体なのに肝心の矢筒というかえびらを背負ってないんだもの。馬で来て、馬に括り付けてるのか…? とも思うけど、あれじゃ三成も(も、ってなんだ)茶々のstkみたいじゃないか…お近づきになるキッカケを狙ってました☆みたいな(マテ)
 だって茶々はここで三成に一目惚れしてるのに、三成はいったいどこで惚れてるのよ。スマートに花差してるしさ。もうチャンスを狙っていたとしか。

 あと、もひとつ違和感なのは、北ノ庄落城後に三成と茶々が名前について歌うとこ。三成が「主君秀吉殿は…」って言ってるのはおいおいそれはマズいんじゃね? 正則とかに「不敬!」って言われるんじゃね? っていう。「殿」ってのは、せめて同格に向けて使うもんじゃないの? 三成にしてみれば主君であり、目上なんだから、秀吉殿、は拙かろうよ。現に茶々には「お茶々様」じゃないか。茶々から見た秀吉は「秀吉殿」でいいか知れんけどさーもやもやん。
 あと、この前後で秀吉が三姉妹を「生け捕りにせよ」って言ってるのと、疾風が「柴田の残党は俺が斬る」って言ってるの。これもそれぞれ考察したい。
 生け捕り発言はなんていうか、「助けろ」って言った後だから余計に「利用する気満々」に思えるというか。勿論、秀吉だって「何かに使える」と思ったから生かしたんだろうけど、生け捕り発言だとホントに、いかにも「手に入れたかった」っぽく見えて、秀吉の陰謀史観だなぁ…という印象。
 疾風の発言は、お市について越前に来て、本人にそのつもりはなくても「柴田の人間」になってた割にすっぱり割り切ってるあたりが「忍び」で、「お市の忍び」だな、と。お市の忍び、のあたりは前に「浅井の忍びではなく織田の忍び」って考察したから今回は飛ばす。が、柴田の残党、って言っても勝ったのは羽柴で、残党っていっても敗残兵であって組織だって三成を追いかけてるわけじゃないと思うんだ。だから敗者として逃げてて、それを追う残党狩りを斬るのとは違うんじゃないかなー…っていう。だから見られたからって殺す必要はなくて(むしろ三成に見つかった方が殺されるリスクが高い)…と思うからあのセリフにも違和感…。まぁ、疾風が外に出てる(その間茶々についてろ)っていう意味だと思うことにしました。結論。

 初日から割と文句タラタラな長浜城のシーン。やっぱりおねねさまのビンタはないわー。主人である秀吉が(まぁ酔っぱらってるが)、「様」付けて遇してる相手をビンタって。これ、諸侯の面前、まして秀吉はまだトップになりきってない…だから秀吉の面目丸つぶれだよ。
 あと、茶々だけがおかいとり、だっけ? あの長い着物。あれ着て立ったまま、妹は膝を折る、ってのももやっと。確かに姉だから、母に代わって保護者と言われればそうかもしれない。でもあれじゃ妹ってより侍女だ。

 あと、紅葉のシーンでは天地人の「紅葉のような家臣におなりなさい」しか出てこないっていうね! いったい何人に通じるのかこのネタ。

 弁才天のあの鬘とヒレはほんとに…もう…ファンキーのロケットみたいに途中までブラックライト使おうとしてたとしか思えない! 何あの蛍光グリーン! アオコへの当てつけか(#゚Д゚)ゴルァ!! っていう言いがかりしか浮かびません。
 あと、なんでブルーなの鬘…なんでそれをりりこに被らせたの…_| ̄|○

 で、大坂城リサイタルは前回遠くて見えなかった大タラ夫婦を見てたんだけど…はっずかしいね!!! もうほんっっとにはっずかしいね!!! 見てるこっちが相当恥ずかしくなるよさすが鳳翔大。そらタラちゃんも泣くわ。ほんっっとに恥ずかしい。うわぁうわぁうわぁ(笑) ものっっすごいカユい(笑)

 今日唐突に思ったんだけどせーこの狭霧は伊賀者じゃないかなーと。いや、おねねさまの忍びなら、甲賀より伊賀のが地域的に若干近いのと、多分長く仕えてるっぽい雰囲気から甲賀者を召し抱えられるようになるより早くから召し抱えてたんじゃないかな、と。まぁ伊賀者と甲賀者なら萌えやすいからですけどね←
 それはさておき、そもそも伊賀と甲賀ってセット(かつ敵対)みたいに言われるけど、だって地域条件も産業もほぼ同じなんだもん。なのになんで敵対って言われるかって、領主の方向性が真逆な事が多いからだと思うの。地域的には二子なのに、領主が反対方向に進むから中身は無縁の他人、っていうか。焼き物とかその典型。全く同じ素材で作るのに、甲賀(信楽)は日常雑器、普遍的なもの。伊賀は先進的なもの、先取りしすぎて奇抜なもの。前者が細く長くなら後者は太く短く、みたいな。

 で、狭霧を殺した後のシーンは…ここさ、ほんとに、笑うところじゃないんだろうけど…「ぷぷっ」っていってしまいそうで…だってさ、ほんとに、疾風の独り相撲なんだよここ。
 「越前から力を合わせてきたじゃないか!」って言っても疾風は名乗ってもいないし(お前の敵じゃない、としか言ってない)、そのあとも名乗りもしてない。だからお市に頼まれた事とか当然三成は知らない。だからここの三成のセリフが全部「ツッコミ」にしか聞こえなくてさ…
 んで、銀橋に入る曲の始めが…え、なんかのOP!? みたいな…そして案の定、光と陰…だから同一系統ですってば…

 関ヶ原にいたる流れがやっぱり唐突過ぎるなぁ…と。家康の上杉攻めにしても、高台院が「建て前で」とかいってしまったらもうそれ意味ないし。建て前を建て前と、当事者が言ってしまったらそれもうパフォーマンスの意味激減。さらに計画ペラペラペラペラ喋ってるしさ。…いや、喋らなきゃ話進まないんだけどもうちょいどうにかならんかったのか。これでは高台院も家康の手の上で都合よく頃がされてる「影響力はあるけど口の軽いやつ」になってしまう。信頼されてない。だって計画ペラペラ喋られたら時が満ちるのを待つタイプの家康にとってはアキレス腱になるもの…
 しかも「秀頼は可愛くない」はまだしも、「大坂を攻める」と言っては恩顧大名は後込みするんでは。「大坂」が意味するのは城とそこにいる秀頼(と茶々)だけじゃない。町と経済だってある。茶々憎し、で大坂丸ごと嫌ってる高台院と、そのほかの恩顧大名では温度差があるよ。茶々憎しの一心で、秀吉が作った町ごと潰せ、って言ってるようなもんだよ。
 でも、ここで頷いてしまったから正則はあとのシーンで深々と三成に頭を下げたのかもな…

 関ヶ原シーンで、なぜ、本役で出てる正則が葵をつけているのか。だから余計紛らわし一つの! 大津城ではみんな自分の家紋なのに。
 …今日、大津城のシーンでずーっと上の望楼の文字が「清洲城」になっててさ…おいおい…。
 そんな大津城の牢屋。家康の「裏切るから」の所でみーちゃんが忌々しそうに目逸らしてたのはさすが脇坂。となりはかちゃではなくまさこやったな…まぁみんな豊臣に弓引いた事になるのか。この関ヶ原は三成が実質「豊臣をかたって」した戦になるからな(これも前回考察した)…
 で、初日は多分なかったと思うんだけど、正則が去り際に深々と三成に頭下げてたの。これ、すごくいいと思う。単に今回の関ヶ原の琴だけでなく、これまでのすれ違いや誤解すべてを昇華させるようなそんな一礼だと思った。

 また長々と…(ここまで3500字ちょっと)

 で、ルナロッサ。初日から一週間ぶん、てんちゃんの立ち位置も頭にある程度叩き込んで見ました。
 が。
 が、だよ。
 まっさかさーどせんたーさいぜんれつにいる場面があるとかなにそれそりゃ見つからないわけだよ端っこから探すもの(端っこ専科…)え、まじで? と思いつつオペラ向けたらぐわっと…うん、ぐわっと…端っこにいてもあの押し出しっていうのをまざまざと…うん…

 それはさておき。
 割と余裕持って見てると月下美人のとこのすっしーさんがマジかっこよくて! テルリフトもだし、ともちんが足にキスするときも支えてるのすっしーさんかー。
 しかし残念な事にここの鬘は初日と同じ黒髪前髪ぱっつん仕様…む、むねん…。

 前後するけどバザールでござーるの所、たぶん冷静になったら負けなんだろうけど、あのピンクってか紫ってか表現しにくいあの衣装、割とどころか相当酷いよね…
 初日は気づかんかったけど、まさこがあの…かぶるやつ…スカーフじゃなくてケープでもなくて4文字くらいのアレ、被ってゆひさんにちょっかいかけてたのね。
 そんで、ここのテルさん声たっか! イケメンwww3人の銀橋で大ちゃんは音がしそうなウインクを二階にむけてばっちーんとしてた。二階からねらう人は銀橋出てくるところをオペラでねらってください。初日もこのタイミングでとばしてた気がする。勿論一階席にも二回三回と。ホントに息をするよーにウインクするよね…。

 ルナロッサが短いのは寝てたとか見てないとかおもしろくないとかではぜんぜんなく、ただ、目が足りなさすぎて。あと、語りたい度合いが三成のがどーんと。がーんと。あるのでつい。
 ルナロッサ楽しいし見てて面白いし、主題歌も聞いてると楽しいんだけど、帰る頃にはもう覚えてないっていうね。あの最後にノリノリで羽根扇振ってる♪ちゃっちゃちゃっちゃちゃ~ちゃっちゃちゃっちゃちゃ~♪の所しかリズムも覚えてないこの鳥頭よ…

 そんなこんなでまた来週!(たぶん)
 あと、ムラ→西京極のハシゴはもうやめよう…荷物かなり多くなるしまして雨降りとか…辛い…。

0 件のコメント:

コメントを投稿