2011年7月7日木曜日

雪組『灼熱の彼方~オデュセウス編~』バウホール(初日)

 ワークショップ見てきました。全ツで朝風落ちした私が初日に行くのはもう宿命でしたね← 下手端近くの~5列目までで見てました。オペラ使う距離でも使える雰囲気でもなかったので肉眼のみです。幸い前の人が大きくなかったので全体見られました。
 ほぼ、っていうかほとんど全員新公学年ってこともあって雪組ビギナーな私には個人を見る余裕などなく、朝風はじめ煌羽くんとか目立つ人しか見られてません。みんな固い入り方だったけどだんだん乗ってきてるのが(とくになぎしょ)見えて、やっぱ実践に勝る修行はないのね…とも。
 以下いつものようにグダグダ感想とか、ネタバレが続きます。…っていうか脚本が残り10分位で力尽きたよーな…

■オデュセウス(さきな)
 真ん中経験あると違うね! なんていうか、安定感。赤い羽飾りの兜被ってると頭の動きにつられて飾りがふわふわ動くのがかわゆす。
 しかし甘い言葉が似合うオトコですよさきな(あれ?)(いや、何も間違ってない)
 黒い衣装がまたしゅっとしてイイオトコですよさきな。
 戦闘シーンというか、剣をあわせる場面ではホントにぶつけてる。だからぶつかる生の音がする…。
 脚本のアレなんだけど、割とひどい男ですよオデュセウス。恋人が何より大事で乳母はじめ自分が守るべき(剣士として守るべきローマではなく家長として守るべき)家を前置きも書き置きも申し次ぎもなくあっさりさっくり捨て去っててえええええ!?
 しかも割と行き先は補陀落確定みたいな船旅で、アンヌと「来世でも会えるかな」とかいう会話したあとに「この先に僕たちの未来が」とか言うから結局どやねん! みたいなね。暗闇の太陽は幻覚なのか? 最後の10数分で一気に置いてけぼり。

■コモドゥス(あやなぎくん)
 なぎしょ良かったよ! すげー良かったよ! 冒頭で壇上にさきなと背中合わせでせり上がってきた時のオーラっていうか陽性の存在感パネェ。
 白ベースの衣装(ってかずっと一張羅よね)のキラキラ加減には負けてないけどマントばさーの仕草頑張って。飾りジャラジャラだからその音もよく聞こえたなー…
 暴君っぷりも凄い良かった! 女の子侍らせて選んだ一人の顎くいっとしてみたり。使用人いびったり。あの口元だけ笑って目が笑ってないなぎしょが凄い良かった。
 しかしなぎしょの役名(フルネーム)はいつか誰かが噛みそうである。マルクス・アントニウス・コンモドゥス・アウレリウス? 既になんか違う気もするけど。ダミー混ぜて並び替えろ、って問題出たら即諦めるレベル。
 最後のみ絶叫はニジンスキーのちぎたんの絶叫をデジャヴ。…ってか死なないんだ!? え、割とこの先のコモドゥスには茨の道しかないよね? え、どうなんの? それはコモドゥス編のお楽しみなの?

■ナルキッソス(朝風)
 ヒゲ!!! おじさま!!! 剣の師匠と言いつつ剣一度も握らないんだけど。
 てか一幕セリフないし! それでも「ははっ」って言葉が一番はっきり聞こえる朝風くん。
 ダンサーで出てきて、踊りにくそうな頭巾姿なんだけど、それでも一発で解る朝風の目力…!
 二幕は突然のセリフ。もっとおじさま的な感じなのかと思ったら割と若々しかった(笑) しかし暗殺者たちが歌う横で突然踊り出す意味がワカラナイヨー。
 挨拶はなれてない感じで(そりゃな)ヒゲのおじさまなのに女の子! てか長の挨拶って名乗らないもんだっけ…? 名乗り損ねただけなのか朝風…? オデュセウス編に続いて、コモドゥス編の告知もした朝風、「今日はどちらかといえば悪役の」となぎしょを紹介してました。

後はバラバラと。

千風カレン:オデュセウスの乳母
 上手い! としか言えない! ほんっとに場(と笑い)をさらっていった! 乳母以外の出番は捕捉出来なかったんだけど、ほんっとに乳母としての存在感がパネェ。ここ、さきなも頑張らんともってかれるで…

帆風成海:先帝マルクス
 抜群の安定感(ヒゲ含)。いや、ホントに。おじさまやらしてこんなにこの学年で上手いほたてくんが怖い。
 しかしOPで踊りまくる先帝は割と違和感。あのシーンみんな役柄に関係なく割と本気で踊ってるよね…

煌羽レオ:暗殺者のリーダー
 カッコいい!! もうカッコいいとしか言えない。冷静なオトコ! しかし計画が潰えたときの落胆ってか絶望っぷりが…潔く負けを認めすぎや…!
 踊るすがたとかがまっつににてるなーと思って見てました。何だろう、眉~鼻筋あたりなのかな?
 てか、剣持って踊るだけでもハードだろうに、しかも歌わすとか! いや、けど歌えてるものね! 凄いよ煌羽くん。

月城かなと:コモドゥスの召使
 最後に美味しい役ってか、キャラ立ちする役よね。イケメン(覚えようとしている)。

真那春人:暗殺者
 恋人(片思い?)を殺されて逆上して殴りこみに行くまでの間で「ちょ、この人顔芸www」と思ってたら(ホントのところは知らない)、後で雪担さんから「まなはるはそういうひとです」と言われ、先入観ない人にまで「顔芸」って思わせるまなはるの顔芸の凄さ…!

透水さらさ:コモドゥスの姉
 おねーさま! きっついおねーさま! 素敵にツンケンしたおねーさま! 素敵!

星乃あんり:コモドゥスの妹
 可愛くて健気な妹やった! コモドゥスしか頼れる家族がいなかった、と言うけど正直コモドゥスには重荷やったんやろか。そこんとこコモドゥス編に期待。
 にしても妹に手を挙げてしまったコモドゥスがね!(ってなぎしょに戻った)なんていうか、演じてたはずの暴君が染み付いて、本質化してた事に気づいた動揺みたいなね。

夢華あみ:オデュセウスとコモドゥスの幼なじみ
 御披露目ではみみえっとしか見なかったので、お芝居して歌ってるゆめかさんを拝見するのは今日が初めてでございました。もちろんすばらしいと噂の歌声を聞くのも。
 パンフのスチルはもったいないなぁ、と。
 暗殺者たちのダンスの途中で鬘がとれて、私の位置からは見えなかったのだけど、どうも袖に放り込んだそうで。次のシーンから素団子やったから。
 さきなとデュエダンやったけど、これ、コモドゥス編やと兄妹デュエダンになるんか…?

 ワークショップってこういう物なのかな…? お衣装ひとつとっても、古代ローマってのはいい経験になる時代なのかなーと。マントもだけど、娘役はひらひらびらびらしたフルレングスのお衣装の扱い方とか。
 あと、最初に歌い出す子役の子はさすがに固かったね…明日から頑張れ☆
 しかし脚本が途中で力尽きたとしか。ラストでものすごい置いてけぼりというか後味濁りまくりというか。結局二人は生き延びるの? 来世を目指すの? てか乗りこんだ事にも気づかないとかどんな船だよ。島流しって島に送ることが目的なのか、とりあえず海に流しとくか(島に流れ着いたらまぁそれはそれで)位なのか。前者なら操舵手いるだろうし、後者なら小舟でよかろーものを。
 オデュセウス⇔アンヌ←コモドゥスの三角関係も…(´ε`;)ウーン…そう、と言われればそう…なのか…しずかちゃんポジとしか思えなくてな…
 もやもやんとしつつも雪下級生は頑張ってました。とりあえずオデュセウス編はもっかい見ます。コモドゥス編も2回の予定。

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