2012年3月19日月曜日

「特別展 平清盛」神戸市立博物館

大河ドラマ関連で特別展開催中の神戸市博。日曜日の夕方(15時~)に行った所、待ち時間ゼロでした。…いや、市博の特展、特にエジプト系の特展だと入場規制してる時もあるからさ…ちょっと警戒してたんだけども。
 なんというか、私は門外漢すぎてよくわからないものばかりが並んでいたような…。平安時代末期に詳しくないのと、平家一族の名前とその系図が頭に入ってないとホントに良くわからん。家系図も途中で出てはくるけども、よくわからない(´・ω・`)

 第1展示室の最初は「清盛落胤説の検証」から入ってて、ちょっと…ハードル高かったかな、と。ホントに文書文書で。祇園女御の子説の根拠となった文書と、それを否定する根拠…みたいな感じで文書が並んでるんだけども…文書ってただでさえじっくり読む人少ないのにそれが最初にあるもんだから…手探り感が大きかった感じ。文書だと、どうしても視線が下をむいてしまうんだけど、壁にB2くらいのサイズで「清盛ニュース」っていうニュース速報みたいなパネルがかけられてて、それは親切設計に思った。
 おんなじ壁の使い方にしても、3番目のコーナーでは絵巻物に描かれてる魚(キモイ顔)とか雲とかを拡大印刷して貼りパネに貼ったやつ(もちろん形にあわせて切り抜いてある)が貼りつけられてて、こういう飾り付けもいいなぁ…。手間はかかりそうだけども。
 2つめのコーナーでは人物にフォーカスした感じで人物画の軸やら西行に関するものがあれこれ。「花の下にて」の絵巻物とか。

 2階に降りて次のコーナーは平家納経など、厳島神社に関するもの。壁面一つ使って回廊からの大鳥居の写真パネルが置かれてたり、厳島神社のジオラマがあったりで、ちょっとした観光案内も兼ねてる。平家納経は2巻きかな? さすがに立派で軸の細工も細かいんやけど、できたら軸部分の細工の拡大画像があったらなおよかったなぁ…。金銀泥・緑青・群青が使われている…て説明はあるんだけども、金泥以外はほとんど同じに見える。銀泥は恐らく黒ずんでるし。だから『平家納経』ではないけれど清盛頼盛合筆の紺地に金泥だけで書かれてるののほうが見応えとしてはあった。巻頭の絵も全部金泥。
 CMとかに出てくる大鎧がそんな…どーんと単体展示されてる訳ではなくて、これより後の平家物語関連のコーナーで展示されてる赤糸縅の大鎧のほうがケースに単体で入ってて、目立ってたなぁ…。復元品の弓矢もさすがに綺麗で…綺麗すぎたから余計にそれしか目に入らないっていうか…。
 一番最後、合戦図屏風がやっぱり見応えあって…あれはもっと空いてたらじっくりみたいなぁ…1曲に名場面ぎっしり集めてあるからまぁ賑やかっていうか…ごちゃっとしてるんだけども。ここで人がとどまるのを見越してなのか、ここだけ順路が無理やりになってるからか、壁面つかって平家ゆかりの地が紹介されててホントにここは観光案内。

 さらっと書いたけどホントにさらっと見てきた感じ…。平家に対する予備知識がないとよくわからない…平家納経すごいねー…で終わってしまうというか。これなら宮島の厳島神社の宝物館のほうがもっといい物が沢山並んでわからないなりにも楽しめたかなー…と。好きな人にはたまらないんだとは思うけど。

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