2009年5月10日日曜日

飛鳥~その4~

 続いては万葉文化館です。この建物の下(周辺)には飛鳥池遺跡があり、富本銭の鋳造遺跡が出土しています。だからこの建物は設計変更された上で、鋳造遺跡には4m土盛して上に出土状況を再現したものを置いている…らしい。この時期の飛鳥はあっちこっちにボランティア説明員さんがいるから話を聞き始めるとあっという間に30分1時間…ですよ。それはさておき、この再現展示…出来ればホントの発掘現場の検出状況よろしくピットの周りには白線を引いておいて貰えると…いいのになぁ…と思いながら見下ろしていました。なんせピットの数も多いからどれがどれやら。
 キトラの特別公開が飛鳥資料館で開催してる時期だけホンモノの富本銭がここで展示されているそうで、見てきました。…マジで1枚だけ出たという…完璧な富本銭。当時の鋳造技術だと、隅っこが欠けたり、文字の部分が薄くなって穴が空いたり…というのがかなりの数あるのですが、それもなく、文字もくっきり出ている…まさにお手本のような完成品。…普段は奈文研にあるそうです。どうでもいいけど独立行政法人と名前を変えてもやっぱり『国立』という肩書きは変わらないなぁ…と。そんな『国立』奈文研(飛鳥資料館)と張り合う『県立』橿考研(附属博物館)とで飛鳥地域の博物館は外から見てる分にはとても羨ましい感じになっています。
 出土資料と言えば、この飛鳥池遺跡は天皇直轄の工房だったということで、鉄製品を作るための木製の見本とかも出てるのですが、何が特徴的って『漆』だと思うんですよ。須恵器の皿の中で漆が固まったものとか、漆を塗るハケとかが出土してるんですが、こんなの、他の地域じゃ出ませんよ、まずもって。器に漆を塗るなんてのは高貴な人のみの物な訳で、都でなきゃ出ませんよこんなの。あと、硯、円面硯。足の部分が馬…かな? の円面硯とかが出てて…これ、地方になると転用硯が増えるんだよね…と思いつつ、『首都』の貫禄を見せつけられた気分です。やっぱスゴいよ奈良…別格だよホントにここは。
 この万葉文化館のすぐ傍にあるのが酒船石遺跡です。10年位前に発見されてものっっすごいニュースになった亀形石槽・庭園遺跡です。…いや、マジであの時はスゴかった。ニュースとか延々取り上げられて、ヘリまで出てたしね。今は公園として整備されているので、辺り一面に渡って発掘された石敷きの部分は大部分が埋め戻されています。…もちろん土嚢で埋め戻されている模様。亀の鼻に繋がる水は…多分ポンプでくみ上げて流してるんやろな…偶に詰まったような音がしてたから。協力金を徴収するならポンプの詰まりはどうにかしといて欲しいです。
 そんな亀形石槽のある場所から登った先にあるのが酒船石です。横にあるノミの跡はこの場所に安置されて以後に恐らく石材として切り出された跡です。…これもまだ用途・目的が不明な石像物。間近で見ても「何だろうこれは」という疑問がわいてくるような…変な形(の溝)。わざわざこんな小高い場所にこんな石を運んで、かつこの場所でやらなければならないような事…となると、『特別な事』に違いないのでしょうが。

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