2011年1月6日木曜日

『近江古代史への招待』松浦 俊和

  年末に本屋で見かけて見慣れた土偶(相谷熊原遺跡出土土偶:縄文時代草創期)が帯にいるなーと思って中を見たら…どっかで見た事のある写真が多いナー…(滋賀県の古代をテーマにすると自ずと使われる写真も定番になってくる)と思いつつ。新聞連載されていたものがまとめられたものということで、昨年の相谷熊原遺跡の他に夏場に記者発表された宇佐山古墳群のことにも触れられてて、滋賀県の古代史ならこれが最新版、といった感じだったので自分が読むというよりは家族に読ませようと思って買いました。
 内容は先述の通り新聞連載なので、初心者にも解りやすい…というか、平易な書き方がされているのでさらっと読めて、写真も多い大きい。もちろんフルカラー。時代としては『古代』と銘打ってある通り、縄文~紫香楽宮。
 ●●千軒と付けられた湖底遺跡から謎の多い葛籠尾崎湖底遺跡、下之郷遺跡の巨大環濠集落とこれもここ1、2年に新聞に出たばっかりのヤシノミも勿論写真つきで。表紙にも登場した相谷熊原遺跡はもとより世界最大級の淡水貝塚粟津湖底遺跡。烏丸崎の木偶やら鴨稲荷山古墳・雪野山古墳に壬申の乱の唐橋遺跡から紫香楽宮の宮町遺跡まで…ほんとに滋賀県の有名な遺跡美味しいとこ取りの贅沢本。例を挙げるにしても全部メジャーで選びようがない!…と家でアピったらもの凄い変人扱いされました。…うん、いいよ、なれてる。
 ほんとに滋賀県の古代の遺跡と出土品とかざっくり見るなら凄いイイ。ほんとに美味しいとこ取り(大事な事なのでもっかい)。巻末に埋文関係の住所一覧が載ってるのも親切設計だなー…と。

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