2011年8月7日日曜日

「スミレ刑事の花咲く事件簿 笑顔の奥に」石平ひかり

 スミレ刑事史上、最大の敵があらわれた!仲良し元同級生3人が、ほぼ一直線に並んだ3つの場所で、同じ凶器によって、約1時間のうちに連続で殺害された。犯人と3人の接点はどこに?光矢の推理が冴え、初めての大手柄かと思ったが、知能犯による大きなトリックの罠が仕組まれていた…。フィナーレは、やっぱり黒燕尾服風ジャケットを着て、階段状の場所。
 最終巻…? ではない…? 読み終わった最初の感想がこれで申し訳ないけども最終巻フラグ立ちまくりだったのに最後にばきっと音を立てて折られたような違うフラグに強制的に変えられたよーな。
 内容はこれまでで一番読み応えがあった。宝塚的な言い方をするなら「一本物」。確かに余談とかも多いのだけど、一本物として楽しめた。
 携帯電話のトリックは現場が近いから色々出来たんやろうなぁ、と思うけどもうちょいフォローが欲しかったかな、と。
 あと、メイ執の話題出したいが為だけの執事のいるお坊ちゃん設定やろ! というツッコミはきっと入れたら負け。
 ネタバレになるけどスミレ刑事は結婚せんでよかったなーと。どうしても水先輩のアテガキやから結婚するとなったら勿論水先輩で脳内映像が再生されるわけで…私の貧弱な想像力ではまだ水先輩のウエディングドレスは想像できませぬ…タキシードとか燕尾のが想像しやすい(そりゃな!)

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