2009年12月12日土曜日

『水魑の如き沈むもの』三津田信三

近畿地方のとある農村。村の人々が畏怖し称えてきたのは、源泉である湖の神・水魑様だった。刀城言耶は祖父江偲とともに水魑様の特殊な儀式を観に行ったのだが、その最中、事件は起こる。神男と呼ばれる儀式の主役が湖の船上で死体となって見つかったのだ。犯人は見つからない。衆人環視ともいえる湖上の船、不可解な状況での事件だった。惨劇はそれだけにとどまらない。儀式を司る村の宮司たちが、次々に不可解な状況で殺されていく。二転三転のすえに示された真犯人とは……。
 昨日の朝、机の引き出し(ほぼ開かずの場所)から図書券2枚と図書カードを1枚見つけた。おお、これは週末に本を買ってもよいという事か! と言うわけで帰りに大垣書店に寄って(ポイントがそろそろ400pに届こうとしていた)、この本を発見。即買いですよ即買い。
 で、そのまま寝る前に読み初めて(そもそも最悪な開始時間)、気がついたら午前3時でした。…いや、面白い上に怖いからどこで中断するかがなかなか難しいんですよこのシリーズ。で、今日起きてから(と言っても昼)延々読み続けてました。
 いやー面白かったですよとても。
 このシリーズが面白いのはコレまでの物語が全部関連性を持ってるって事かな、と。1冊でも面白いけど、全部読むともっと面白い。今回の『水魑~』では『首無~』への伏線があったり、『厭魅~』とは一番深く関わってるんじゃないかな、と。『厭魅~』の舞台になった村の出身者が…という話が結構ウエイトを占めてるように見えるから、『厭魅~』を読んでたらそのウエイトの意味がより解るというか。そんな訳でこれからもう一度、一番最初に読んだ『厭魅~』を読み返そうと思う。……っていうループで楽しめるのがいいかな、と。篠田真由美の建築探偵も結構こういうスタイルだと思う。あれは作品時間が発刊順じゃないけども。
 …で、他にも漫画1冊とPC書籍を買って3500円分くらい買ってきました。…12月入ってから既に7冊ってどうなんだ私。いくら漫画を含めてとはいえ、そんなことしてるから本棚が一杯になるんじゃないか。…もうなってるけど。

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